今度DITA FESTA 2017なるものに参加することになったのでDITAについてちょっと調べてみました。
DITAってなんぞ?
DITAはXML文書の規格です。なのでXMLだと思うほうがわかりやすいかな。ライチのお酒ではないっすよ。
考え方としては新しく文章を作ったり、既存の文章を修正するときのコストを最小にするために考えられた仕組みを実現するXML。
うん、わかり辛い。
要するに、マニュアルとかを改訂するときにいかに労力を減らすか。また、読み手にとっても読む量が減ると負担が減る。そういう考え方です。
ちなみにDITAとはDarwin Information Typing Architectureの頭文字をとった略語です。
ブック指向からトピック指向
ブック指向というのは書籍という体裁をとる考え方です。マニュアルであれば章・節・項の構成をとってるいて、全てに流れがある状態ですね。小説みたいに前から読まないと内容が理解できないものを指します。答えを見つけるまでに結局一冊読んじゃう系です。
一方、トピック指向というのは意味がわかる最小単位の独立した話題の集合体で書物を作る考え方です。なので、ここだ!と選んだ場所だけ読んでも意味がわかるし、読み手としてはそこで情報の検索は完結します。
どちらの書き方が良いかは読み手次第かもしれませんね。ただトピック指向で書かれた書物の方が、読み手が欲しい情報にたどり着くスピードが圧倒的に速いです。
また作成側としても前後の関係や流れを読みながら修正しないといけないブック指向より、書きたい話題だけ書いて適切な場所に挿入するだけのトピック指向の方が作成コストも削減できるし、情報公開までに時間がかなり短縮できそうです。
むむ、これって古い記憶を呼び覚ますな。
構造化プログラミングとオブジェクト指向プログラミングみたいな感じだな!ちょっと違うか・・・笑
トピックとは
トピックとは、1つの目的を達成するために必要十分な情報。
例えば、車の操作の話。車でするいろんな動作を最小単位で見ていくと"エンジンをかける"とか"エンジンを切る"は何をするにもやる必要がある。なのでこの2つは別々のトピックで記載する。
エンジンのかけ方を知りたいのに"まず車の鍵を開けて下さい。次に座席に座ってください。"なんてかかれてたらたまったもんじゃないですもんね。エンジンのかけかただよ!ってイラっとしちゃいますね。
あ、そうか、これがトピック指向のいいところなのか。
また、このトピックは何度も再利用できます。"エンジンをかける"というトピックがあるならどの章でもでてきそうですよね。そう、何度も使う動作がトピックになっているからこそ、揺れや誤字脱字を防げるのですよ。
まさにオブジェクト指向!(まだ言うか!)
マップとは
マップは、作成したトピックで文書を作る際、どの順番でどのような階層で作るかといった情報が書かれたもの。
マップを作ることによって、バラバラだったトピックが合体して一つの書物へとなります。まさに、その書物の地図というか設計図ですね。
本でいうところの目次みたいな。
DITAは何に出力できる?
DITAは下記の出力形式であれば特に特別な設定を行わずに出力できます。
- PDF(XSL-FO経由)
- XHTML
- HTML Help
- Eclipse Help
- Java Help
- Oracle Help
- Rich Text Format
PDFとXHTMLがある時点で個人的には満足できる。
まとめ
DITA FESTA 2017なるものに参加することになったのでDITAについて調べてみました。
- DITAはXML文書の規格
- DITAはトピック指向
- DITAは標準でいろんな形式に出力できる
調べてみたといいつつ、実は既に仕事では扱っています。ただ、私自身が執筆することがないので完全にブラックボックスで扱っていました。調べてみてよかった。
予習ができたので、来週のDITA FESTA 2017の内容は多少理解できそう!
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