英語というか発音の話になりますが、「ink」という言葉はどう発音しますか?
一般的に考えると「インク」だと思います。
ただ、これを「インキ」と読むこともあります。
何が違うのだろう?
インクジェットプリンターは「インク」ですね。
ゲルインクペンも「インク」です。
でもでも、油性ペンは一部で「インキ」を使っています。
例えばこんなのとかです。
みたことありますよね、マジックインキ。
油性ペンといいがちですが、マジック「インキ」です。
一方、あえて商品名は出しませんが、両方をつかっちゃってる商品もあります・・・。
どっちなんだよ!
せめてどっちかに統一してくれよ!
ということで、気になるんでちょっくら調べてみました。
語源
外来語なので元の言葉を調べたらきっと謎が解ける!
インク・インキは江戸時代の中期に蘭学とともに日本に入ってきました。
オランダ経由でしたのでその時のスペルは「inkt」でした。
当時の発音は「インキ」でした。
しかし、戦後はアメリカのものが大量に日本に流れてきます。
インク・インキも例外ではなく、英語ではそのスペルが異なり「ink」と書きそれも一般的になりました。
もちろん発音は「インク」となります。
こんな感じで二種類の読み方が日本内に広がっていきました。
年齢
戦前戦後での語源の違いから発音の違いがみられますが、年齢を重ねるとこの違いは分かりやすくなります。
戦後間もないころのまだ「インキ」と発音していた時代に勉強したり働いていた人は「インキ」のほうが馴染み深いでしょう。
逆に最近の人に「インキ」といっても通じず「インクのこと?」と聞き返されます。
アルファベットの「D」と一緒ですね。
年配の方に発音させると「デー」といいますが、若い人は「ディー」です。
時間とともに言葉も変化していくのですね。
業界
各業界内でも不思議な表記の仕方をしています。
例えば印刷業界です。
印刷用に使われるのは「インキ」ですが、デジタル印刷やパソコンのプリンターは「インク」です。
また文房具でも同じような違いがみられます。
ゲルインクペンや万年筆のブルーブラックインクは「インク」ですが、先ほどの油性ペンのマジックインキのように「インキ」を使うものもあります。
文房具に限って言うならば初期発売の時期が古いものに「インキ」という名前がつくことが多くみられます。
しかし、正直業界内でも揺れているのでここから違いを見つけれるかはちょっと謎です。
まとめ
ということで、今回はどうして「インク」と「インキ」という風に発音というか表記が違うかを調べてきました。
自分で書いててまとめにくいなぁ。(自分で言うな)
でも、一言でいうと、言葉が生まれた国が違うからですね。
「ink」は英語で「inkt」はオランダ語です。
業界内でずれがあるのは開発時期の元となる言語だし、年代で別れるのはそのものが輸入されていた時期に影響を受けます。
つまり、言葉が導入された国にそって、その国の発音と似たようなカタカタ表記がするので「インク」と「インキ」の違いができた!
もしかしてカタカナ表記が諸悪の根源?
おっと、話が肥大化しそうなので、今日はこのあたりで。