先日 タイ語の翻訳には注意が必要 という内容の記事を書いてましたが、改行位置についてもう少しわかりやすい例を思いついたのでメモしておきます。
まずおさらい。
タイ語は日本語と一緒で言葉と言葉を繋げて書きます。さらにいうと句読点がないのでずーっと文章が続きます。これが翻訳を難しくする理由の1つになります。
前回の記事では漢字を例に出しましたが、実はひらがなの方がしっくりくるので今回はひらがなで解説します。
例文1:ならでだいぶつかった
この文章に改行を入れるとしましょう。2パターン記しますね。
ならでだいぶ/つかった(奈良でだいぶ/使った)
ならでだいぶつ/かった(奈良で大仏/買った)
どうでしょう。切る位置によって意味が変わりますね。大仏を買ったらだいぶ使ったことにはなるとは思いますが・・・笑
もう一つ例を出しますね。
例文2:おだのぶたかとおもってた
この文章に改行を入れるとどこにいれますか?2パターン記します。
おだのぶたか/とおもってた(織田信孝/と思ってた)
おだの/ぶたかとおもってた(織田の/豚かと思ってた)
これもなんだか意味が違う!豚って誰のことだ!
といった感じで、全てひらがなで書くと少しタイ語の雰囲気に近づきます。たぶんですがもっとまじめにかんがえたらいろんなれいぶんがつくれるとおもいます。あぁ、ひらがなだけだと読みにくいですね。でも、それがタイ語。それがタイ文化。
どうでしょう。少しはタイ語への理解が進みましたか?私のつくってるマニュアルは結局現地の人に全部レビューしてもらい改行位置を直してもらうことになりました。コストが半端ない・・・。でもそうでもしないと変な文章になってしまいますからね。早く機械翻訳の世界で画期的なシステムが作られることを祈ってます。
コメント
[…] さて、前回の記事で タイ語は同一文書でも区切り位置によって意味が異なる という話を日本語の例文を使い説明しましたが、今日はタイ語で説明しましょう。 […]