「砂漠のバラ」とも呼ばれ綺麗な花を咲かせるアデニウム。
その基本情報から育て方のコツや冬に枯らせないための工夫をまとめてみました。
みんなで元気なアデニウムを育てましょう!
目次
基本情報
アデニウムとは
アラビカ半島やアフリカ原産のヨウチクトウ科アデニウム属の多肉植物です。
多肉植物の中でも茎や根が太く膨らんでいるのが特徴で、乾燥地帯でも生きていけるように水分が多く蓄えられるようになっています。
ずんぐりむっくりな樹形はなかなか愛くるしいですよ。
種類
日本でアデニウムと言うと、一番多く一般的に流通しているのが「アデニウム・オベスム」という種類になります。
またの名「砂漠のバラ」でよく知られている種類です。
オベスムの原産国はアフリカのケニヤやタンザニアになります。
根元が太く丸く大きく育ちそこからすっと幹が伸びます。
私が育てているのは「アデニウム・アラビカム」になります。
アラビア半島原産で同じく根元が太く育つのですが、オベスムと違い全体的にずんぐりむっくりな感じで多くの枝を生やします。
また、ちょっとレアな種類ですと「アデニウム・ソコトラナム」という中東イエメンのソコトラ島原産なものもあります。
ソコトラ島は神秘の島といわれており、その独特の生態系が乱されないよう海外への持ち出しが厳しく規制されています。
ソコトラムの特徴としては、横から見ると王冠のような形をしています。
ぱっと見はアラビカムとそうかわらないと思います。
開花時期
アデニウムは一般的に4月から10月頃まで花を咲かせます。
薄いピンクから鮮やかな赤や紫がかった花を咲かせます。
アデニウムの花言葉には「純粋な心」や「一目惚れ」などがあります。
ぷっくりとしたユニークな姿が人の目を引き寄せるということが由来していると言われています。
育て方
水やり
春
アデニウムは夏型の植物です。
つまりは暖かいと育つということです。
春は休眠から目を覚ます時期です。
新芽が出始めたら少し水をあげて、大きくなるにつれて水やりの回数を増やしてください。
水やりをする前に必ず用土が乾いている事を確認ください。
あげすぎは根腐れの原因になります。
夏
夏はアデニウムにとって一番元気よく成長する時期です。
用土が乾いていれば底から水が出てくるぐらいたっぷりと水をあげてください。
水をあげるタイミングとしては用土が乾いたらです。
水をやりすぎると根腐れをおこし枯れてしまいます。
用土が完全に乾いていることを確認してから水をあげるようにしてください。
数日乾いたまま忘れても焦る必要はありません。
砂漠のバラという名前がつけられるぐらいなので、非常に乾燥したところで生息する植物です。
ちょっと水が足りないぐらいで育てる方がアデニウムは元気に育ちます。
秋
秋はアデニウムの成長が緩やかになる時期です。
気温が下がるにつれ水やりの感覚をあけるようにしてください。
だんだん葉が落ちますが心配はいりません。
そこらへんに生えている木々と同じように、冬に葉を落とす植物です。
水やりの感覚があくことと気温が下がる事によってアデニウムは長い冬をこすための準備をします。
優しい気持ちで見守ってあげてください。
冬
冬の時期(11月頃〜3月頃)はアデニウムにとって休眠の時期です。
休眠中は基本的に水を吸い上げません。
なので水をあげると根腐れの原因になります。
また、アデニウムは寒さに弱いです。
気温が5℃以下になるようなら室内に取り込んでください。
あまり寒すぎると枯れてしまいます。
日照
アデニウムは太陽光が大好きです。
年中日当たりがよく、風通しがいい場所で育ててください。
冬場で外気温が5℃を下回るようであれば、室内の日当たりのいい場所に退避してください。
それ以上寒くなってしまうと春になった時目を覚まさなくなる可能性がありますので。
過保護にする必要はないですが、日本の気候であれば冬場は室内が安全です。
用土
多肉植物全般に言える事ですが、水はけのいい用土を使ってください。
アデニウムはとても乾燥した地方の植物です。
土がいつまでも湿っていると根腐れを起こしてしまいます。
観葉植物用の培養土や、多肉植物専用の培養土を使うと良いです。
ご自身で配合したい場合は赤玉土に腐葉土を7:3の割合で配合しましょう。
さらに水はけをよくするために鉢底石をあらかじめ仕込んでおきましょう。
肥料
多肉植物は全般的にそうですが、過度に肥料を与える必要はありません。
水と太陽でなんとか育ちます。
それでも元気で大きく育てたいとなると成長期(春〜秋)であれば月に1度もしくは2度薄めた液体肥料を与えましょう。
もしくは緩効性の化成肥料を少量与えてください。
植え替えのタイミングであれば元肥として、緩効性の肥料を混ぜるのもよいでしょう。
植え替え
タイミング
鉢の底から根が出てきたり、鉢に対して大きくなりすぎて窮屈に見えてきたら植え替え時です。
また、そうでなくても、購入から2年以上経っている場合は植え替えをしましょう。
できるだけ成長期に入る前がいいので、3月末から7月の間に植え替えましょう。
鉢のサイズ
植え替えとなると、根もそれなりに成長しています。
鉢のサイズは今入っている物よりひと回り大きい鉢を選びましょう。
目安としては、今の鉢より直径が3cm大きい鉢を選びましょう。
鉢のサイズは規格で決まっています。
1号増えると3cm大きくなります。
今の鉢が仮に3号であれば直径が9cmになりますので4号(直径12cm)の鉢に植え替えましょう。
ただ、大きすぎる鉢を選ぶことはダメです。
鉢が大きいと土の量が増えます。
その分植物が吸い上げられる量より水分を多く含んでしまい、なかなか土が乾かず根腐れのをしたりカビが繁殖したりしてしまいます。
鉢選びは慎重に行いましょう。
植え替え後のケア
植え替え後は植物は体力をつかい弱っています。
水やりは1週間後から開始しましょう。
また直射日光も数日控えて、レースのカーテン越しの明るい日陰におきましょう。
さらに、風通しのよい場所でアデニウムは育てるべきなのですが、植え替え後の1週間はあまり風の当たらない所においてください。
ただでさえ植え替えでストレスがかかっています。
なるべく負荷をかけないように優しく見守ってあげましょう。
増やし方
アデニウムの増やし方は2種類あります。
どちらもチャレンジしてアデニウムを増やしましょう!
種まき
種まきをするならアデニウムの成長期に合わせて行いましょう。
暖かくなる4月から7月までに種まきをすると冬がくるまでに十分大きく育つはずです。
鉢でなくても卵の容器やザルでも問題ありません。
そして、種まき用の用土か多肉植物用の用土を使いましょう。
種を植える際は、土に指を第一関節ぐらいまで突っ込んで穴を開けましょう。
そこに種を1つずつ入れて軽く土をかぶせます。
芽がでるまで土はなるべく湿った状態にしておく必要があります。
ラップをかけたりビニールで覆ったりして乾燥を防ぎましょう。
芽がでてある程度大きくなったら1つ1つを鉢に移しましょう。
挿し木
種から育ててられない!って方は挿し木をしましょう。
まず、十分育った枝を切り、下の方の葉を落としましょう。
その際はハサミきちんと消毒してから使ってくださいね。
切った枝の切り口を乾燥させる必要があるので、切り落としてからは3、4日は風通しのいい場所でしっかりと乾燥させてください。
切り口が乾燥した事を確認できたら、挿し木用の用土に差し込んでください。
水やりはすぐには行わず、1週間ほどそのままにしておきましょう。
挿し木はアデニウムの成長期に合わせると早く育ちます。
早く育つ分、デメリットもあります。
挿し木をすると根元があまり膨らまなくなってしまいます。
アデニウムの個性を奪うような形になってしまいます。
面倒かもしれませんが、できれば種からアデニウムを育てる事をお勧めします。
まとめ
いかがでしたか。
大事に育ててあげれば毎年花を咲かせてくれますよ。
冬場は気を使いますが、比較的育てやすい品種になっています。
形も個性的ですし、1つ育ててみるのはいかがでしょうか。
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