ここしばらくタイ語の神秘というか難しさについて色々書いています。翻訳する時に注意すべきことや、タイ語は改行位置が変わると意味が変わる言語だということや、日本語でも似たような現象がおこることなど。
今日は英語においても分かち書きをやめると時より全く意味の違う文章に見えてしまうことについて書きたいと思います。
まず、英語は分かち書きをする言語です。分かち書きとは、文章を書く時に、言葉と言葉または文節と文節の間に空白を入れる書き方です。日本語は今読んでいる文章のように、空白を入れません。英語だとこのような感じになります。
例文1:I have a pen.
みんな大好きの"私はペンを持っています。"ですね。最近はリンゴともよくコラボしてますね。その話はさておき、それぞれの単語の間にスペースがあるのがわかりますか?これを分かち書きと言います。日本語や中国語、最近私が盛り上がってるタイ語は分かち書きをしません。なので分かち書きをする言語圏に住んでいる人からしたら相当わけわからないでしょうね。
そんな英語ですが、分かち書きをしなかったらどうなるのでしょう。
例文2:Ihaveapen.
わからないことはない。おそらく英語がわかっているからというか、簡単な文章だからでしょう。でも、もしこのような文章があったらどうでしょう。どのように見えますか?
例文3:opportunityisnowhere
ちょっとしたひっかけ問題ですね。先日、日本語で切る位置が変わると意味が変わることを書いていましたが、それに似ています。
この文章は2通りの分け方ができます。
分け方1:Opportunity is no where.(機会なんかはどこにもない)
分け方2:Opportunity is now here.(機会があるよ)
直訳でゴメンなさい。でも意味がまったく逆になることがわかりますか。"NOWHERE"をどこで区切るかによって大きく意味が変わります。
例えば、このようなのも考えられます。
例文4:childrenslaughter
これはどのように分けたらいいでしょうか?
分け方3:Children's laughter(子どもの笑い声)
分け方4:Children slaughter(子どもの虐殺)
楽しいはずの笑い声が一気に惨劇にかわってしまいますね。恐ろしや。(分け方3にはわかり易くするためにアポストロフィ(’)を入れました。)
さて、いかがでしたか。このような現象は、実はWEBサイトのURLやツイッターのハッシュタグでよくみられます。人類は空白を入れて文章を読み易くしてきたのにその逆を行っているという、ある意味滑稽な話です。
もし、これも読み間違えるよ!みたいなURLやハッシュタグを目にした時はコメントに書いてください。時間を見つけて紹介していきます!
コメント